電気自動車は環境にいいのか?
- 2019.10.27
- 自動車業界

セミリタイアまでの過程やセミリタイア後の日常を発信していき、こんな人生、こんな生き方もあるんだと思えるように頑張っていきます。
自動車メーカーは環境に配慮した自動車作りが重要になってきています
そのため、今自動車メーカーでは電気自動車の開発が盛んにおこなわれています
ただ、本当に電気自動車は環境にいいのか?
その問題に一石を投じてくれたフォロワーさんがいらっしゃいました
【環境問題】電気自動車増加が環境汚染の可能性あり?という驚愕の真実とは
内容は電気自動車は電気を作る時にCO2を排出するため、環境にいいとは言えないとのことです
よく、真因をついていています
この問題は今、自動車メーカーでも議論になることがあるため、私の知っている範囲で記事にしたいと思いました
環境にいい車とは?
今、自動車は電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、ガソリン車、ディーゼル車が主力です
そのなかで、走行中にCO2を排出しないのは電気自動車のみになります
なので、電気自動車は環境にいい車と言われています
リンク記事でも言及があったように電気を作る時にCO2を排出しているので、本当に環境にいいのか考える必要があります
この走行中のCO2排出に加えれ、エネルギーが自動車に充電されるまでのCO2排出も考えるWell to Wheelの考え方が主流になってきています
では、この考え方ではどの車が環境にいいのか?
議論になることが多いのが事実です
電池製造時のCO2
電気自動車に限らず、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車ではバッテリーを搭載しています
このバッテリーですが、製造する過程で電気エネルギーを使います
現在の日本の発電所は火力発電が主流なため、電気エネルギーをたくさん使うとその分CO2をより排出することになります。
1kWhのバッテリーを製造するときに172kgのCO2を排出すると言われています
バッテリーの容量は
ハイブリッド車 1.3kWh
プラグインハイブリッド車 9kWh
電気自動車 50kWh
が目安になります
ガソリン車の燃費20km/Lと仮定するとこのバッテリー製造にかかるCO2だけでどれだけ走行できるのでしょうか?
ハイブリッド車 2,000km
プラグインハイブリッド車 13,900km
電気自動車 77,000km
目安としてはこれぐらいのエネルギーを必要とします
もちろん、電気自動車でも走行するときにエネルギーが必要になります
つまりCO2を排出することになります
さて、これをみてどうでしょうか?
本当に電気自動車って環境にいいのか?と思いませんか?
走行中のCO2
走行中のCO2排出はどうなるのでしょうか?
プラグインハイブリット車は電気で走る場合とガソリンで走る場合があり算出方法は難しいですが、全体の走行距離の70%を電気で走行し30%をガソリンで走行したと仮定します
電気は1kWh発電に排出されるCO2を0.334kg/kWh(2018年関西電力実績)として
ガソリン車の燃費は20km/L
ハイブリッド車の燃費は40km/L
プラグインハイブリッド車の燃費は37.2km/L
1kWhで走行できる距離(電費)は10.5km/kWh
とします。
そうすると
ガソリン車は0.116kg/km
ハイブリッド車は0.058kg/km
プラグインハイブリッド車は0.041kg/km
電気自動車は0.032kg/km
となります
バッテリー製造過程のCO2排出を踏まえて走行距離に応じてCO2の排出量はどうなるのか?
をグラフ化してみました

8万キロ以上ではプラグインハイブリットが一番環境によく
8万キロ以下ではハイブリッド車が一番環境にいいという結果になります
環境は車だけで対応できない
電気自動車やプラグインハイブリッドは発電時のCO2に影響されることが多く
太陽光発電や風力発電が増えると、発電時のCO2も下がり、電気自動車は環境にいい車と言えることになります
これからの時代、車会社だけではなく電力会社との連携を強化しないと環境にいい車なんてものは作ることが出来ません
そのため、自動車だけで環境にいい車を開発するのではなく、CO2の排出量が少ない発電方法を普及させていかないと、電気自動車は環境にいい車とは言えないのです
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